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よろず頼まれごと 引き受けまする |
物語は江戸・神田にある、大家・六蔵が取り持つ長屋から始まる。
そこに主人公・よろず屋右京が住んでいた。
かつて、早くに二親をなくし、早稲だった十代の右京は日々けんかに明け暮れていた。
年に似合わない頭の回転の良さ、そしてその腕っ節の強さと度胸は江戸の渡世人にも知れ渡るほどで、
末はヤクザものか盗賊の頭か、とささやかれ恐れられるようにまでなっていた。
赤茶けた髪を後ろに結わえた一匹狼・・その道で神田の右京の名を知らぬ者は一人だにいなかったのだ。
ところが、右京はぷっつりと喧嘩の表舞台から消える。
そしていつのころからか、右京の住む長屋の戸にこんな張り紙が張られるようになった。
『よろず頼まれごと引き受けまする』・・・。

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